さつまいもの成分を解説!その効果とオススメな食べ合わせ食材3選
2022-03-21
お役立ち
さつまいもに入っている栄養って何? そんなに健康にいいの? と思っておられる方もいるのではないでしょうか。
今回は、さつまいもに入っている栄養素がなぜ体にいいかを解説していくとともに、普段の食事に是非取り入れていただきたい食べ合わせも一緒にご紹介します。
それでは、さつまいもの栄養成分についてみていきましょう!
目次
1.さつまいもの主な栄養成分とその効果
1-1.炭水化物
さつまいもの主成分である、炭水化物を摂取するとその中に含まれている糖質や食物繊維などの分解速度によって体内へ吸収される速度が異なり、血糖値が急激に上がるものもあれば緩やかに上がるものもあります。
その、食後血糖値の上昇度合いを評価した指標がGI値と呼ばれるものです。
簡単に言うと、このGI値が高いと一気に体内に栄養分を吸収しようとして太りやすい体質を作ってしまうということです。
さつまいもはご飯やパンに比べてこの値が低く、GI値としても55なので、低GI食品と呼ばれダイエットにはおすすめの食材です。
1-2.ビタミンC
さつまいもに含まれるビタミンCは肌のシミ対策や炎症に効果的と言われる栄養素です。
さつまいもに含まれるビタミンCはリンゴの約5倍含まれており、ビタミンEを同時に摂取することでより美肌効果を発揮すると言われています。
さらに、多くのビタミンCは加熱することによって壊れるものがほとんどですが、さつまいもに含まれるビタミンCはデンプンに守られているため加熱しても壊れにくいので効果的に栄養を摂ることができます。
1-3.ビタミンA
ビタミンAは油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつで、動物性食品に多く含まれるレチノールと植物性食品に多く含まれるカロテノイドがあります。
さつまいもの主な成分はレチノールといわれるもので、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、免疫力を高める効果があるといわれています。
しかし、ビタミンAは過剰摂取による人体への害が研究で報告されているためその上限摂取量が各年齢で定められているので、これだけをサプリメント等でたくさん摂るのはやめましょう。
1-4.カリウム
野菜や果物、豆類等に多く含まれている栄養素です。 ナトリウムとともに細胞の浸透圧調整を維持している他、腎臓での余分なナトリウムの再吸収を抑制して排泄を促す役割も担っています。 ナトリウムの排出を促すことで高血圧などの生活習慣病の予防にも欠かせない栄養素です。
1-5.食物繊維
さつまいもには2つの食物繊維が入っています。水に溶ける水溶性食物繊維と水には溶けない不溶性食物繊維です。 水溶性食物繊維は余剰な糖質や脂質をキャッチし、不溶性食物繊維はそれを排出してくれます。 この2つの役割でお腹の中を美しくしてくれ、便秘解消を促してくれます。
1-6.ヤラピン
ヤラピンとはさつまいもにしか含まれていない独特な成分で、切断面から出てくる白色の液体のことです。
主に、皮から5㎜以内の所に多く含まれているため、皮ごと食べることがおすすめです。
古くからヤラピンはデトックス作用があるといわれており、食物繊維と同時に摂取することでより美腸効果を発揮してくれます。
2.断言!さつまいもは皮も食べるべし
さつまいもは皮付近に便秘解消効果のある食物繊維やヤラピン、抗酸化作用を持つポリフェノールなどの栄養素が多く含まれています。
特に、ヤラピンは皮から5㎜以内の所に多く含まれているので、皮ごと食べることが重要になってくる栄養素です。
なので、さつまいもは皮ごとしっかりと洗って調理して栄養を丸ごと摂ることがおすすめです。
3.栄養成分の相乗効果が狙えるオススメな食べ合わせ
3-1.さつまいも+りんご
さつまいもとりんごにはビタミンCが含まれています。
ビタミンCには抗酸化作用があるといわれており、アンチエイジング効果や動脈硬化予防が期待される栄養素です。
しかし、ビタミンCは熱で壊れやすい栄養素で、さつまいもはでんぷんに守られており壊れにくいのですが、リンゴは壊れやすいので、サラダ仕立てにして食べるのがおすすめです。
3-2.さつまいも+みそ
みそを一緒に摂ることで、うれしい効果が2つあります。
1つ目は、さつまいもに不足するたんぱく質の補給ができること。
2つ目はみそは日本の代表的な発酵食品で、その中には乳酸菌が住んでいて、その乳酸菌を一緒に摂ることでさつまいもに含まれる食物繊維と一緒に腸内環境の改善が期待できます。
おすすめの食べ方は、いつものお味噌汁にさつまいもをプラスしてみてください!
3-3.さつまいも+小松菜
小松菜はほうれん草よりも鉄分やカルシウムを多く含む緑黄色野菜です。
また、βカロテンを多く含む野菜としてもその内容は注目されています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
βカロテンは脂溶性のビタミンの一種なので、吸収率をアップさせるためには油を使って炒める調理法がおすすめです。
まとめ
さつまいもに含まれる主な栄養素とおすすめ食材との食べ合わせをご紹介しました。
さつまいもにはいろいろな栄養素が入っていますが、栄養素の多くが皮付近に密集しているので、皮ごと食べることがおすすめです。
焼き芋にすると、皮が気になって食べれない人も多いかと思いますので、是非、普段のお味噌汁に入れてみるなどして皮ごと食べれる食べ方を実践してみてください!